テーマ(3) 鳥たち

どうやらカラ梅雨気味のようですが、お天道様と私の予定がうまくすり合いそうにないので、この1週間はテーマを設けてアーカイブ画像を季節には無関係かつ順不同でまとめています。第3回は番外の「鳥たち」。蝶の撮影をしていると鳥にも出会うのですが撮り始めて日が浅いので殆どが初撮りということもあり関心が深まりました。 mats

↑ トップはコマドリ(長野県 7月下旬)。梓川の清流沿の山道ではあちこちでさえずりが聞こえるものの高すぎる枝葉に遮られてみつかりません。ところがササ藪のあたりで声がすると思ったらいきなりステージ状の朽ちた切株上に姿を現し美声を披露してくれました。ウグイス、オオルリと並んで日本三鳴鳥の一つ。

↑ ルリビタキ(神奈川県 1月下旬)。緑地に入ったと同時に出迎えてくれた可憐な青い鳥。

↑ カイツブリ(東京都 1月上旬)。井の頭公園の池、尾羽がなく小ささが強調されるが潜水技術には目を見張るものがある。

↑ アオゲラ(神奈川県 5月下旬)。巣作り中。1秒間に20回近く木をつつくが、嘴から頭部にかけては脳しんとうを起こしにくい構造になっているらしい。

↑ ウグイス(東京都 4月下旬)。声はすれども姿を見つけるのは難しいが、ひょいと枝上に現れた瞬間。時間の経過とともにさえずり方が洗練され、みんな同じメロディーに収斂してゆくというのは興味深い。ツクツクホーシ(セミです)も同じ。

↑ カンムリワシ(石垣島 2月上旬)。石垣島初回訪問で出会った天然記念物。猛禽の迫力満点。

↑ チュウダイズアカアオバト(石垣島 2月上旬)。同じく石垣島、こちらは打って変わっておっとりした雰囲気のアオバト。

↑ マルガモ(神奈川県 2月下旬)。マガモとカルガモとのハイブリッドの「マルガモ」。紫の翼鏡が美しい。

↑ ミソサザイ(神奈川県 4月上旬)。森に響き渡る美しいさえずり。因みに体重10グラム前後でほぼ100円玉2枚分。「鷦鷯」あるいは「三十三才」と書く。

↑ キセキレイ(神奈川県 3月上旬)。多摩川周辺のセキレイ3種の中では最も少なく、また美しい。不規則な飛び方をするので飛ぶ姿の撮影はなかなか難しいが会心の一枚・・・だったが「恐竜みたい」とコメントされ落ち込んだ。確かに昔、教科書で見たことのある始祖鳥の姿に似ていると言えば似ているかも・・・

↑ キビタキ(東京都 5月上旬)。森に響き渡る美しいさえずり。飛びたってもしばらくすると同じ枝に戻ってくれたのでかなり距離はあったがなんとか撮影できた。

↑ カワセミ(神奈川県 2月下旬)。池上に張り出した高さ5Mくらいの枝上から水中に見つけたエモノを目がけて一直線に急降下、いったいどんな視力をしているのか、そしてその飛行技術(真下でなく角度がついている)にも脱帽。

↑ キジ(神奈川県 5月上旬)。毎年春から初夏に多摩川の河川敷でみかける。縄張りごとに、ゴジラの咆哮を可愛くしたような金属的な声で「キ-ン」と鳴いて、自分の占有する領域を主張するのですぐ居場所がばれてしまう。雉も鳴かずば撃たれまい・・・写真だけなのでご安心ください・・・地面はスタスタと速足で歩けるが、飛ぶとなると重たげで気の毒なほど不器用な低空飛行。

↑ カワウ(神奈川県 12月下旬)。多摩川の上河原堰での一コマ。他の水鳥に比べて、潜水の巧みさと漁の成功率は群を抜いている感じがする。昔の日本人も同じことを考えて「鵜飼い」を考案したのかもしれない(但し、鵜飼いに使われているのはよく似た「ウミウ」の方)。

↑ キンクロハジロ(東京都 2月下旬)。金色の眼、黒と白の羽に由来すると思しき単純な命名。井の頭公園の池での一コマ。水上に浮かんでいるうちに意を決したように潜水する瞬間はいかにも不格好で笑いを誘う。

↑ コイカル(神奈川県 1月上旬)。本年の正月2日から近くの緑地を訪れたところ、イカルとコイカルに出会うことができた。特にコイカルは珍しいらしく新年早々幸運な滑り出しでその後の展開に期待したが、はや半年を経過し、どうみても好調とはほど遠い、ウーン・・・

↑ オオタカ(神奈川県 9月上旬)。夕方緑地を歩いているとオオタカがしとめたエモノ(おそらくヒヨドリ)で晩餐の真っ最中。随分近づいたが余り警戒されず食事に集中していた。鋭い猛禽の眼には魅了される。

↑ メジロ(東京都 2月下旬)。日曜日、梅祭り開催中の世田谷羽根木公園を訪れると好天に恵まれ人出も多く、身をもって長く鬱屈した自粛の雰囲気からの開放感に浸った。メジロたちが群れで梅の木から木へと忙しそうに移動しながら吸蜜していた。「梅に鶯(ウグイス)」ならぬ「梅に目白」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テーマ(3) 鳥たち” に対して4件のコメントがあります。

  1. モク より:

    見入ってしまいました!

  2. mats より:

    モクさん

    こんにちは、
    鳥の師匠のモクさんに褒められると照れてしまいます。
    数年前に教えていただいたカメラ(SONY RX10M4)が蝶と鳥と両方に接写から望遠まで使い勝手が良いので大いに助かっております。

  3. 力久潤子 より:

    花 鳥 何事にも左程の興味を持てない哀しき人生でした。
    しかし存じ上げないとはいえ同郷の方のコメントで美しい鳥に魅入りました。
    知床で雄壮に舞う猛禽類に感動した事を思い出しました。本当に有り難う御座います。

  4. mats より:

    光栄なコメントをいただきありがとうございます。
    蝶を撮ろうと野山で追いかけている内に鳥を見る機会が増え、こちらも撮ろうと欲が出てきて、その結果、名前を覚えてだんだんと鳥も好きになるといった経緯を辿っています。
    蝶にしても、鳥にしても姿を見て名前が出てくると不思議と愛着が湧いてきます。人間同士が友達になるにもまず名前を覚えてからですよね、単なる思い込みかも知れませんが私自身はいつもそう感じています。

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