コムラサキ ただいま越冬中(続)(閲覧注意)

コムラサキの幼虫は昨年の12月から越冬態勢に入り始めて、既に約2か月が経過している。
昨年の例だと、3月上旬には大半が越冬を終えて梢の上に向かって移動を開始することになるので、こうして割れ目にとどまっているのも残すところ後ひと月あまり。これまで1週間おきに幼虫の様子を観察していたが、今年は1月だというのに3月中旬並みの暖かさという日があったこともあり、もう少し観察の間隔を短くしようと現場に足を運んでみた。行ってみてよかった
、面白い場面に出会った。
冒頭の写真は発見当時のもので、私の覚えとして、便宜的に#8と番号を付けているが、番号の目印をつけて、写真を撮っておかないとその次からはその所在そのものが分からなくなってしまうのだ(笑)。

この日も、最初は発見当時と同じように幹にべったりと張り付いたままだった。

しかし、その後午後2時近くになると南西側からの直射日光を背に浴びて、張り付いた割れ目から軽く頭をもたげだした。そして、幼虫の体の色も心なしか薄くなってきているようにも見える(あまり変わらないか?)。

しばらく様子を見ていると、時々軽く頭をもたげ、そしてまたこれまでの姿勢に戻る。これを数回繰り返す。さては、こうやって徐々に目覚めていくのだなと思った。だが、まだ頭をもたげる程度で、この場所を離れる直前の体の大きな反り返りとは明らかに違う。この時点での周りの気温は暖かいと言ってもせいぜい10℃を少し超えたかどうか、しかし、幼虫がいる幹の表面の温度は優に20度は超えていて、幹に手を置くとかなり暖かく感じる。因みに、温度計を直射日光に当てるとすぐに30度近くまで上がったが、それをピークに温度はグングン下がっていく。この時間帯の太陽からのエネルギー量は確かにすごいものがある。その後また元の張り付いた姿勢に戻った。

ということで他の個体も見てみたが、まだこのような変化は見られなかった。この#8は越冬場所に選んだところが南西側であり、北東側のものはまだ真冬の真っただ中なのかもしれない。ともかく、観察の頻度を増やさなければ、これからの彼らの急な変化に追いついていけそうにない。忙しくなりそうだ。

(Henk)

参考 蝶図鑑 コムラサキ

 

 

 

 

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