ここにもいた

今住んでいる所から多摩川土手を30-40分ほど川下に向かって歩いてみた。この時期には河川敷の木々も一部の常緑樹を除いて殆ど葉を落して、下草も枯れ色になっているが、その中にヤナギの木もたくさん見られた。ということで、早速河川敷に降りて適当なヤナギに目星をつけてコムラサキを探してみた。最近はコムラサキの越冬幼虫を探すことに嵌っている。

予想通り、たくさんの幼虫がいるではないか。老木にはいないが比較的若い木には結構いる。ざっと探しただけでも5頭すぐに見つけられた。ここ数年近くの河川敷でやっているようなナンバリングこそしなかったが、後日のためちょいと印だけつけさせてもらった。この場所までは少し距離があるので、それほど頻繁な観察はできないかもしれないが、ともかく新しいコムラサキのスポットの発見だった。ただ、ヤナギの木の周りは一面にコセンダングサに覆われていて、この日は枯れた茎に残ったたくさんのトゲトゲの実の洗礼を受けてしまった。

(Henk)

参考 蝶図鑑 コムラサキ

ここにもいた” に対して2件のコメントがあります。

  1. ソフィア より:

    今まで印があってもどれ?どれ?と分からなかったのですが、今回はしるしとしるしの間を見て・・・幼虫が見えました。
    もっと小さいものと思っていたのでこんなに大きく写っているとは予想外。

    今回見ることが出来たので今までの??の写真をもう一度見て探してみます。
    今までのモヤモヤが一気に解決しそうです。

  2. Henk より:

    ソフィアさん

    コメント有難うございます。
    この幼虫は、体長約1cm程(7-8mmのものもいる)の非常に小さなもので、ヤナギの木の樹皮の割れ目を冬眠の場所にしています。夏場の幼虫は樹上の枝先で葉を食べながら大きくなりますので幹では見られません。
    数年前、私自身越冬幼虫を探し始めた時はもっと大きいものだと勝手に思って探していたので、全く見つけることができませんでした。しかし、小さいものだということが分かり虫眼鏡を持って改めて探すと、これまで随分見逃していたことを痛感しました。特に、この越冬幼虫は樹皮そっくりの色と模様をしていて、快晴の日の昼間は樹皮の凹凸が微妙な影を作るので、見つけるのは容易ではないという難点があります。ともかく、この幼虫は擬態の天才です。

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