冬眠体勢に入る

11月中頃からコムラサキの幼虫がヤナギの木を下り、思い思いに幹の割れ目に入り込み冬眠の体勢をとり始めた。日に日に降りてくる幼虫の数が増えて来ていたが、12月半ばには新しく降りてくる数はめっきり少なくなり、12月下旬ともなると遂に新顔は見られなくなった。これでほぼすべての幼虫が冬眠態勢に入ったようだ。大半のものは自分の体に合った割れ目を見つけ、そこに入ってそのままジッと不動の姿勢をとって来春まで眠りにつく。しかし、そのうちの何頭かは発見の翌日、さらにその数日後に突然その場所からいなくなっていることがある。

今期観察している中の、X3という個体(各個体に番号を付けている)は、最初写真の上に白く目印を付けた窪みから数日後に、2枚目の写真のように斜め下に移動して、そこで止まっている。

移動後のX3

その場所の居心地が悪かったのか、それともまだ冬眠に入るには少し早すぎて寝付けなかった(?)のか、再び動き出し場所を変えている。かと思うと、最初の場所は一旦離れても、気が付くとまた同じ場所に戻っているものもいる。他の場所をさがしてはみたものの、やはり最初の場所の方がよかったということだろうか。

(Henk)

参考 蝶図鑑 コムラサキ

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