アサギマダラは多摩川に来ないか

先日、多摩川河川敷でガガイモのはじけた実を偶然見つけた。もう30年以上歩き慣れているはずの多摩川でガガイモを見たのは初めてだった。ガガイモはキジョランと同じくキョウチクトウ科のつる性植物でアサギマダラの食草であることは知ってはいたが、これまで野生に生えているガガイモそのものを見たことがなかった。もしかすると、以前から多摩川にも生えていたことに、私自身気が付いてなかっただけなのかもしれない。
その日、自身もすっかり枯れてはいるが他の枯草に蔓を絡ませたまま半分に割れた実から白い綿毛を一杯にあふれさせているガその実を見つけたその瞬間、これはきっとガガイモに違いないと思った。というのも、何年も前に高尾山で冬場に空中を浮遊していたたくさんのキジョランの綿毛のついた実を拾ってきていたものに酷似していたからだ。キジョランの実を拾った時には、その種からキジョランを育てて、アサギマダラを飼育できないだろうかと一度は考えたこともあったのだ。いまだに実現はしていないが。多摩川でガガイモがどのように育っているものか分からないが、もしある程度の密度で繁茂すればアサギマダラが来ないとも限らぬ、とも思う。数年前の秋、同じ多摩川河川敷で新鮮なメスのアサギマダラを撮影したことがあるが、それはおそらく渡りのコースを外れて多摩川まで飛んできたものと思う。しかし、ここのガガイモを食草にして発生できるとすれば、「多摩川のアサギマダラ」というのは素晴らしいと思うがどうであろう。やはり、無理か・・・。
その多摩川で撮ったアサギマダラがこれだ。 参照:「今日の一枚(27)アサギマダラ」

(Henk)

参考 蝶図鑑 アサギマダラ

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