多摩川のクロコノマチョウ

ここ1-2年のことだが、我々がトランセクト調査を行っている多摩川沿いの河川敷で時折クロコノマチョウと出会うことがある。このチョウは多くのチョウのように活発に飛び回ることはなく、比較的薄暗い茂みなどに潜んでいて時折何かの拍子で地面近くから飛び立ち低く飛ぶという感じで、どちらかというと陰気な印象が強い。
先日、調査のコースを歩いていると、不意に足元からヒラヒラと飛び立ったのがこのクロコノマチョウ、比較的新鮮な個体だ(秋型のメス)。だが、それほどの距離も飛ばずすぐに近くの下草に止まる。そして飛んでいくのは茂みの奥の薄暗い方向なのだ。ともかく、そのあたりでは雌雄とも何度も目撃されているので、どこか近くで確実に繁殖していると思われる。生田緑地ではジュズダマの生えている場所で卵・幼虫・成虫が例年たくさん見られるが、この近辺の多摩川ではジュズダマのある場所はごく一部に限られるが、これまでにそのあたりで幼虫を見たことはない。一体どこで幼虫は育っているのだろう。ジュズダマにこだわらず他のススキなどを食べているのかもしれないが、残念ながらこれまでにまだその姿を見たことがない。
(Henk)
参考 蝶図鑑 クロコノマチョウ

