キアゲハの卵からの飼育

 

先日多摩川河川敷でキアゲハの卵らしいものを見つけた。周りの野草よりもひときわ背の高いハナウドの蕾にいくつかの丸い卵が産み付けられていた。多摩川でもキアゲハはそれほど多くはない。産卵場面を目撃したわけではないが、食草を考えると、これがキアゲハの卵と信じてそのハナウドの蕾の部分を少し茎を付けて家に持ち帰り、初めての飼育をしてみることにした。
しかし、家に持ち帰るまでに茎から萎びてしまい、卵が孵化する前にエサが枯れてしまわぬか心配になり、再度葉のついたものを探して持ち帰った。
ところで、最初の写真に1個卵が写っていますが、どこにあるか分かるでしょうか?
ちょうど写真のど真ん中あたりです。

数日して見ると、孵化したばかりの黒い幼虫らしいものがいる。やはりキアゲハだ。それも後で持ち帰った蕾にもいくつか付いていたらしい。図らずも、所帯が急に増えてしまった。これでは、エサの確保が大変になることが早くも予想される。アゲハの飼育でも終齢近くなるとその旺盛な食欲を満たしてやるためサンショ・ミカンの葉の確保が大変だったことを考えると、あまり多くはないハナウドの新鮮な葉を安定して補給してやれるだろうか。最悪は、同じセリ科の植物ということでスーパーに行けば新鮮なパセリはいつでも手に入るし、別にパセリでなくとも他のセリ科の植物で代用できるというので、多少は安心して取りあえず小さな幼虫の観察を続けることにしよう。

これが多摩川のハナウドだ。背が高く、今は白い花を付けているので、遠くからもよく目立つ。

(Henk) 

参考 蝶図鑑 キアゲハ

キアゲハの卵からの飼育” に対して1件のコメントがあります。

  1. あさぎ より:

    キアゲハは色々食べますね。

    フェンネルを植えているので飛来するねを待っています。

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