カマキリの越冬は

この日の朝の気温はこの冬最低とのことだった。そんな日の昼過ぎ、散歩の途中で偶然オオカマキリを見つけた。というより、たまたま目を向けた先にカマキリがいただけで、この時期でもあり別に探していたわけではない。一般的にはカマキリは秋に卵を産んで成虫はその後死んでしまい、卵の形態で越冬するからだ。
しかし、中にはこのようにしぶとく成虫のままで冬になっても寒さに耐えているものがいるのだ。しばらく見ていたが、全く微動だにせず生垣のアラカシの葉陰でじっとしている。別に狩りをする時のような緊張した態勢で構えている様子ではない。ただ、空腹に耐えてジッとしているだけにも見えた。実際、冬場はカマキリのエサになりそうな昆虫などは殆ど姿を消しているので、この個体も春が来る前に寒さと飢えで死んでしまう運命だろうか。世代交代の仕事は既に終わっているはずだ。

昨年12月に多摩川河川敷で見つけたオオカマキリの卵嚢。

(Henk)

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