アラカシの葉を食べるトノサマバッタ???

これは先月中旬のこと。日当たりの良いアラカシの生垣でムラサキシジミを探していたのですが、その日は結局見つかりませんでした。しかし、思いもよらぬ妙なバッタを見つけることになりました。ちょっと小ぶりなトノサマバッタのようですが、何と驚くことにアラカシの葉を食べていたのです。バッタの仲間は普通イネ科の植物を食べるものだとばかり思っていたので、珍しくてアラカシをバリバリ食べるところも動画にも撮りました。しかし、よくよく見るとどうもどこかトノサマバッタとは違うような・・・。それで、いろいろ調べてみると、面白いことが分かりました。やはり、これはトノサマバッタではありませんでした。

これはツチイナゴという種類で、日本では唯一の冬場に活動するバッタであるということ。そして、このツチイナゴは何とイネ科の植物は食べないというバッタとしては変わり者らしく、食草はクズ・カナムグラなどだということ。調べた情報では食草にアラカシまでは記載されていませんでしたが、固いアラカシの葉を無心に食べるさまはとても印象的でした。一つ勉強になった・・・。そう言えば、秋にはあれほどたくさんいたバッタも12月ともなると全く姿を見なくなっていましたね。

年明け早々、どうなっているか気になって見に行ってみると、このツチイナゴはその後も殆ど場所を変えることなく、アラカシの生垣の殆ど同じ場所にとどまっていました。よほど気に入った場所なのでしょうか。

(Henk)

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