土手の草刈り

このサイトでは多摩川土手の草刈りについて度々記事を書いてきました。というのも、チョウが棲息する環境は全く手付かずの自然な状態ではなく、人間の活動と密接に絡んでおり、土手の草刈りなども、その実施時期・回数・方法などで微妙にチョウの発生数にも影響が出かねなからです。実際、私自身の経験からは、ジャコウアゲハと土手に生えているウマノスズクサの関係はとても微妙なところがあり、ちょうど幼虫の成育期間に草刈りが行われると、その場所の幼虫は殆どが死ぬとこになるし、産卵をしようとする親にも産卵場所が急になくなることにもなります。その関係で、年により発生数が大きく変化することを実感しています。とはいえ、チョウもそれほどヤワではなく、その状況を克服しながらなんとか生き抜いているようにも見えます。ほんとうに、草刈りなどの影響は受けずにいてくれたらそれに越したことはないのですが、人間が無神経に振舞っているとしたら、それはそれでちょっと立ち止まって考え直してみるのもいいのではと思っています。

ところで、今年は既に何度か草刈りが行われていますが、そのたびに一部ではありますが刈り残しのウマノスズクサがあり、助かっています。以前は、一斉に刈り取られていましたが、6月20日には右の写真のように、一部残されていました。しかし、7月11日にはその刈り残されていた所の刈り取りが始まったので、その日の午後、急遽、我が家で飼育中の幼虫のために残ったウマノスズクサを確保に行きました。そうしたところ、我が家まで持ち帰ったあとすぐに、それを待っていたかのように連日母蝶が産卵にやって来ました。彼らも必死で産卵場所を探しているようですが、その探査能力には驚くほかありません。匂いで探すのか、目で見て探すのか分かりませんが、ともかく大した能力と言わざるを得ません。以下が産卵に来た時の様子です。

我が家はジャコウアゲハのサンクチュアリ?

 

これまでウマノスズクサの鉢やペットボトルを置いてあるのは北側のベランダなのだが、この日はウマノスズクサの無い南側のベランダにまで産卵場所を探しにやって来た。よほど産卵場所に困っていたのか・・・。

しかし、ここでは気の毒だが産む場所は見つけられず、しばらくあちこちの植物を物色していたが諦めて帰って行った。そこで、その後、南側にもペットボトルに活けてウマノスズクサを置いてやることにした。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ

 

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