アシタバとは、気づかなかった!

よく考えれば分かること、というのは意外にたくさんあるものだ。これもそのうちの一つだ。
この日、汗だくになって生田緑地を約1時間半歩き回ったが飛ぶチョウはほんの数えるくらいしかいなかった。そんな手持無沙汰と優に30℃を越える暑さに聊かうんざりしていた矢先にきれいなキアゲハと巡り合った。そのチョウは何かを探しているようで、そのあたりを行ったり来たりしている。どうも産卵場所を探しているメスのようだった。そこで、しばらく様子を見ていると、ある植物に何度も接触して、ついに腹を曲げ産卵の姿勢に入った。
彼らの食草がセリ科の植物ということは知ってはいたが、今目の前で産卵しようとしたその植物は実際私もこれまでに何度か見たことがあるのにすぐに名前を思い出せなかった「アシタバ」だったのだ。そうか、アシタバもセリ科の植物だったんだ・・・。

産卵中のキアゲハ。尾端にまさに産み付けられようとしている白い卵が見える。(よくぞ、その瞬間が撮れた!)

産卵直後の卵がこれだ。

春のキアゲハは多摩川河川敷ではハナウドに産卵し、今年も何頭も卵から飼育したのでよく分かっている。しかし、夏になるとハナウドは葉を落してしまう。一体キアゲハの次世代は何を食草に選んでいるのかよく分からないでいただけに、この日の出会いは非常に興味深かった。夏場にはアシタバという手があったのか・・・。セリ科と言ってもセリ・ミツバ・パセリ・フェンネルなどいくらでもあるが、自然界にあるセリ科の植物の中で大食漢の幼虫の食欲を十分満たせそうな植物がそう簡単に頭に浮かばなかったのだ。そんな具合で、今日のアシタバでの産卵は私自身にとってはとても新鮮な発見で驚きでもあった。それが分かってから、付近にあるアシタバを探してみると、確かにあちこちに丸い卵が産み付けられていた。ただ、幼虫はまだ見られなかったが、これからの観察が楽しみだ。

別の場所でも産卵。

これがアシタバ。今まで何気なく見ていた(何度か食したこともあるが)植物だが、これからは見る目が変わった。

(Henk)

参考 蝶図鑑 キアゲハ

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