クマソよ、久しぶり。

「クマソよ、久しぶり。」
そう言うのは誰あろう、しばらく休眠(?)していたHenkです。
皆さん、お久しぶりです。7月に投稿からは離れていましたが、その間もカメラ片手にほっつき歩いておりました。この程ステージが新たに模様替えできたのを契機に、これまでよりは少し肩の力を抜いて、気楽にポツリポツリとお話をしてまいりますので改めてお付き合いの程お願いします。    もちろん、相棒のmatsさんも一緒です。

さて、今回はクロマダラソテツシジミ(長い名前なのでクマソという略称で呼びます)です。この名前、憶えておられますか?

一昨年の10月に初めて出会ったクマソですが、昨年は全く姿を見せませんでした。もともと南方系のチョウなのでいかに寒冷地対応してきてはいても、東京近辺ではまだ気温が低く越冬できず殆ど姿を消してしまっていたようです。そのクマソがつい最近再び姿を現したのです。ご近所の一昨年と同じソテツで数頭のメスが一心不乱に産卵しているところに出会いました。

一昨年も同じように産卵シーンは何度も見たのですが、ついに卵を見つけることはできませんでした。しかし、今年は粘りに粘り、なんとか産み付けられた直後の卵を撮ることができました。ソテツの出かかったばかりの新芽はふわふわの綿毛のようなものにくるまれており、クマソの多くはその綿毛の奥に卵を産み付けるようですが、いくつかは表面に産み付けられたものがありました。

産卵から一週間ほどで幼虫が孵化し、さかんに新芽を喰い始め、そうなると柔らかい新芽はあっという間に喰い荒らされ無残に萎びてしまいます。参考までに、時間的に相前後しますが、喰い荒らされた一か月後の同じソテツの姿はこのようになってしまいました。これでは、ソテツもたまったものではありません。

今年はその幼虫の終齢に近い茶色になったものを捕まえ飼育してみることにしました。エサはどうする?ソテツの新芽は簡単には調達できない。そこで、ダメもとで代用品を試してみました。インゲンマメの鞘を半分に割り、それを置いておくと彼らも背に腹は代えられないのか食べてくれたのです。しかし、見るとソテツを食べていた時と比べるとちょっとウンチが緩そうです(これも新しい発見)。

ともかく、インゲンマメのおかげで全て餓死することもなく無事蛹になり、立派に羽化させることができました。その後も新たに幼虫を捕らえて(ソテツの食害を防ぐのに少しは貢献?)飼育しましたが、殆ど失敗することなくたくさんのクマソを羽化させることができました。今年も実際のソテツの株で蛹はいないか随分探しましたが、なかなか発見できません。しかし、その理由がなんとなく分かったような気がしました。というのも、飼育箱で飼育していて、最初はソテツの新芽ごと採ってきたので水が涸れないようにソテツの新芽の元を水を含ませたティッシュペーパーとアルミホイルで包んでおいたことろ、しばらくしてみると幼虫が全て行方不明になってしましました。よく見ると、幼虫は蛹になる時にアルミホイルの皺の間に潜り込んで数頭が窮屈なところに集団になって蛹になっている。これがクマソの習性からくるものなのでしょうか。

その後、ソテツの新芽も全て喰われてしまい、幼虫も姿を消した頃、たまたまソテツの幹の古い葉の軸だけになった付け根にまだ1頭だけ(おそらく最後の幼虫?)終齢幼虫を見つけました。そこで、試しにそのあたりの枯葉や積もった糞などのゴミを取り除いてみると、何とそこにはいくつもの蛹が集団で隠れているではありませんか。
まさかこれでこのまま蛹で冬越しするつもりなのか? それとも、やはり我が家の蛹と同じように、多少寒くなってもまだこれから羽化するのか? これから時々この場所を確認してみる必要がありそうです。

我が家での集団の蛹。これは全て羽化した

ともかく、今年はたくさんの(30-40頭、あるいはそれ以上。数えていませんでした。)クマソの飼育をすることとなりました。放したクマソがその後どのように冬を迎えることになるのか、それはまだ分かりません。この時期を少し過ぎれば、もうソテツの新芽は出ません。したがって、放した成虫はカップルが出来ても卵を産み付ける場所がもうこの近辺にはないということです。成虫でそのまま冬を越し来春のソテツの新芽を待つのか、それともソテツの新芽を探して暖かいところまで戻って行くのか。

(Henk)

 

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