今年も出会ったクロハネシロヒゲナガ

この奇妙な奴の登場を今年も待っていた。この時期の風物詩でもある。今年の登場は昨年よりも少し遅れたが、膝丈以上に伸びた草の間を相変わらずヒョロヒョロと長い白い髭(触角)を振りながら障害物を器用に避けながら飛んでいた。クロハネシロヒゲナガである。前日の雨の雫がまだ残っている草の中を歩きまわってやっと見つけた。ごく短い間だが最盛期になるとたくさん見られると思うが、この日はちょうど出初めということもあってまだ数もそれほど多くなく見つけて追いかけるのに苦労した。いつもながら飛んでいるところはなかなかうまく撮れないので、粘り強く止まるまで追いかけることになる。この日は、どれもオスばかり。

いつもメスが出てくるのはオスよりも少しおそくなるのだが、その翌日1頭だけだがメスを発見した(下の写真)。オスと比べ、触角の根元が太く、白い先端の部分が非常に短いのが特徴。この個体は枯草が残る地面から草を伝って這い上がってきたように見えたが、一体どこで羽化しているのだろう?生態そのものがよく分からない。ヤナギを食樹とするゴマフヒゲナガは、ヤナギの花に産み付けられた卵から孵化した幼虫はミノムシのような巣を作り成長するというが、クロハネシロヒゲナガの場合、食草は何か、またゴマフヒゲナガのように巣を作るのか、来年の羽化の時期までどこにいて、どのように過ごしているのかなど、分からないことだらけ。これまで卵も幼虫も見たことはない不思議な蛾(チョウではなく、昼行性の蛾)なのだ。でも、一年に一度、楽しみにしている存在だ。

(Henk)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です