これは何?

ヤマトシジミを飼育していて今更ながら気付いたことがある。これまでも幼虫は見ていたが全く気付いていなかったのだ。それは体の後ろ尾端近くに1対の白い斑点のように見えるものがある。普段はそれほど目立たないが、しばらく見ているとこれはわずかに出たり入ったりする筒状の突起のようにも見え、時として先端から花火のようなものが見えることがある。特に幼虫が2頭出会った時にそれが出てきた。

普段の時は、ただの斑点のように見える(上が頭部)。 

もう1頭が至近距離に接近した時、さかんに突起を出し入れしている。

この器官が出入りしているのが分る(下の2枚の写真を比べるとよくわかる)。

何かに興奮している時か、それとも警戒している時にはっきりと出てくるようだ。それはウラギンシジミの尾端にある突起(ウラギンシジミの場合は突起は最初から大きく突き出ているが)の先端から花火のようなものが出してそれを振り回す。それにもよく似ている。

次の写真がウラギンシジミの突起。これは外から刺激を受けると突起の先端からこのような不思議なものを出して振り回す。おそらく威嚇の動作と思われるが、果たしてヤマトシジミの場合もこれと同様のものか?

調べたところ、その突起はアリを引き寄せる蜜を出す蜜腺だという。越冬の時期にはアリも姿が見えないので、今の時期にはその目的は果たせなかったが、何か(この場合それは自分の同類だが)が体当たりしてきたことで自分の身に危険が迫ったと判断し、アリを呼び助けてもらおうとしているのかもしれない。要は、身を守るためにこの蜜腺を使いアリを呼び寄せようとしていると思えば理解できる。他のムラサキシジミなどのシジミチョウ類は常にどこかからアリを惹きつける物質を出しているようで、常時アリが幼虫の体にまとわりついていて、警護の役目をさせられている。ムラサキシジミなどにもこのヤマトシジミのような目立つ器官があるのかどうか、残念ながらそこまでは見ていなかった(笑)。今年はムラサキシジミ・ムラサキツバメで観察してみよう。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ヤマトシジミ

 

 

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