ジャコウアゲハの蛹化


気付くと10数頭の幼虫が殆どが終齢に達してしまった。ベランダの床はプツプツと黒ん糞だらけになっている。糞の量からも成長のスピードが極めて速いことがよく分かる。最初ベランダのフェンスに蔓を絡みつけて葉を広げていたウマノスズクサも今は殆ど茎だけになり、それも根元近くで食いちぎられ、急にフェンスがすっきりしてしまった。鉢植えにもそれほどの葉っぱは残っていない。それも幼虫たちの旺盛な食欲のせいだ。早くエサを補充しないと、少し遅れているものが食べられない。
この日、そのうちの1頭が黒い下痢のような糞をしたあと、食草を離れてフェンスに沿って這い出した(最初の2枚の写真)。蛹になる場所を探している。しばらくして見に行くと、1カ所でモゾモゾしている、どうもその辺りが気に入ったようで蛹になる場所が決まったらしい。
案の定、体を上下逆転させて、まず尾端を固定する場所作りを始めた。そしてそれが終わると頭を上にしてジッと動かなくなった。その後、時間を掛けて体を固定する糸を紡ぎ始めた。
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上の一連の写真が糸掛けの作業だが、左上から右下へ。
どのようにして背中に糸を回すのか、ずっと不思議だったが、何度も何度も糸を撚り合わせ時間を掛けて作った輪っかを作る。それからはアッという間に頭を潜らせ背中に回してしまった。これは言葉ではなかなか説明が難しい(笑)。
ここまでに要した時間は、蛹になる場所を探してあちこち歩き回ること約6時間、蛹になる場所を最終的に決めてからさらに約4時間かかっている。言ってみれば一日仕事である。ともかく、フェンスで蛹になる準備が完了した。最後の写真は翌朝のもので、一晩かけてこれで前蛹が完成した。そして、何と同じ日17日の夕方には黒いナマコのような幼虫の衣装を脱いで蛹の「お菊さん」に変身してしまった。まさかこんなに速く蛹になるとは思ってはいなかった。つまり前蛹としての期間はたった1日だけだった。

(Henk)
参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ










