いつも、イシノミとの出会いは

これは久しぶりに出会ったイシノミです。以前にもご紹介したことはあるのですが、それほど見る機会のない、しかしどうも気になる存在でもあります。本の間などで見かける銀色のすばしっこいシミ(紙魚)という虫は御存知の方も多いと思います。そのシミに形がよく似たとても地味な色の昆虫なのですが(歴とした昆虫なのです)、それほど頻繁に見かけることはないように思います。これまでも何度か高尾山の山道でそれらしい姿を見かけたことはありましたが、写真に残せたのは今回がまだ2度目、5年ぶりのことでした。今回も何気なく道端に目をやった時にササっと何やら動くのが目に入ったのでした。ただ咄嗟のことでカメラが間に合わずうまくピントを合わせられないまま、被写体が素早く動くので今回もこんな映像しか撮れませんでした。


これは逃げる時に最後にぴょんと跳ねた瞬間が写っていました。

このイシノミはヤマトイシノミという種類で朽葉や地衣類などを食べている非常に原始的な昆虫なのですが、ただ山道を歩いているだけではなかなか発見できないのも事実です。今回の出会いもまさに偶然でした。名前にノミとつくのは、逃げる時などにノミのようにピョンと跳ねるところからそう呼ばれているそうです。高尾山のHPにも出現時期は4-11月頃、と紹介されています。まあ、必死で落ち葉の積もった湿ったところなどを探せば見つかるのでしょうが、私のイシノミとの出会いはいつもこんな感じです。

(Henk)

参考 イシノミとコウガイビル  「古いイシノミの記事」

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