アカタテハの幼虫の巣
多摩川の土手沿いには所どころカラムシの群落がある。その群落を見ると緑の葉に混じって遠くからでもよく目立つ白い葉裏を返した餃子のような形のものがいくつもついている。これはアカタテハの幼虫が自ら作った巣なのだ。

巣を開いてみると、このように途中で死んでいるものもいる。↓
幼虫は葉の表の中央にいて葉の左右両端に交互に糸をつける作業を延々と行い、その連結した糸を徐々に短くしていくと葉の両端が次第に縮まり、最後には両端がくっ付いて、幼虫がその中で暮らす餃子型の巣が完成する。そうやって苦労して作った巣だが、そっと開いてみると確かにトゲトゲのある黒っぽい幼虫がいる。もちろん、大きくなるたびに巣を作り替えるので、すでに空き家になったものもある。また2枚目の写真のように幼虫が途中で死んでしまっているものもある。運が良ければ、中で幼虫がさなぎになって逆さまにぶら下がっているものも見つかる。
これは観察用にカラムシの茎ごと採集してきたものだが、きれいに包まれた餃子だ。下からそっと覗いてみると、中には幼虫がいた。しかし、この幼虫は蛹になってすぐに死んでしまった。どうも寄生されていたようだ。



(Henk)
参考 蝶図鑑 アカタテハ

