蛹発見!行方不明のツマキチョウ
飼育していてモンシロチョウ・ツマキチョウの終齢幼虫が4月末頃いくつか行方不明になっていた。モンシロチョウはその後しばらくして羽化して部屋中を飛び回っていたので行方不明の問題は解決できた。しかし、ツマキチョウはもしどこかで生きていても少なくとも来年の春までは羽化しないので、どこに消えたか、本当に無事生存しているかどうかさえも分からずにいた。失踪に気付いた時は部屋中隅々まで随分探したけれどどうしても見つからず、結局諦めていた。(参照「今年もまたツマキチョウ」)
探し物というのは、不思議なことに探している時には一向に見つからず、ふとした拍子に見つかることがあるものだが、まさにそのことが起きた。飼育していたのはリビングのテーブルの上だったが、そこで4月末頃最も大きかった終齢幼虫が突如消え、そして2か月以上経ったこの日に隣りの和室で蛹になっているのが見つかったのだ。まさか、こんな所まで来ていたとは・・・。それも信じられないことに鴨居の上、襖を頻繁に開け閉めするギリギリの所で蛹になっていたのだ。当然のこと、チョウは襖の開閉の仕組みは知らぬので、仮にもう少し鴨居の違う場所で蛹になっていたら、即、圧死ということになっていたかもしれない。運がよかったとも言える。それにしても蛹になる場所を探して随分大旅行をしたものだ。テーブルを下り、床を這い、敷居を越え、隣りの部屋に行き、さらに鴨居まで這い上がっていた。なぜこの場所を選んだのか、それはこの青虫以外には分らない。
しかし、この場所で春まで室内にいると、おそらく羽化は出来ないかもしれない。夏の暑さはよいとして、冬の寒さを経験しないと羽化のスイッチは入らずいつまでもチョウにはなれないかもしれない。ということで、秋口には鴨居から一旦蛹を外して、8頭がいる飼育箱に固定して屋外の寒さに晒そうと考えている。それで無事羽化してくれるだろうか、9頭目の蛹として。
(Henk)
参考 蝶図鑑 ツマキチョウ
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