単独での越冬

今回は単独で越冬しているチョウたちです。

昨年の秋口にはムラサキシジミもムラサキツバメも何頭もアラカシの生垣のあたりを飛び回っていたので、寒くなってからは期待して越冬個体を探し回っていたのですが、なかなか見つけることができませんでした。そんな矢先、ご近所の同好の士Sさんがついに発見されたとのことで、早速現場に確認に行きました。それが次の写真です。このムラサキシジミたちは近くのアラカシの生垣に残った枯れた葉を利用して1頭ずつ比較的近い場所に別々にいました。お互いウマが合わなかったのでしょうか。

ともに触角を2本揃えて完全な越冬態勢でした。もうこうなると、少々葉っぱを揺らしても全く反応しません。

次の2枚は一昨年のムラサキシジミの単独越冬の様子です。翅裏の枯れ葉のような色と模様はまさに越冬のための保護色なのです。

最後の2枚は、単独越冬のウラギンシジミです。ある程度風が防げるようなサザンカの葉裏に同じような体勢で逆さまに掴まってジッとしていました。ムラサキシジミと違ってこちらは擬態・保護色とは無縁です。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ムラサキシジミ ムラサキツバメ ウラギンシジミ

単独での越冬” に対して2件のコメントがあります。

  1. ソフィア より:

    ほとんど何方も写しておられないような、真冬の蝶の越冬写真。

    人間だって寒い外へは行きたくないのに、木の葉の陰で寒さに耐えて越冬している蝶の姿に、頑張る強い自然の生命を見させていただきました。

    蝶も頑張って冬に堪えているようですが、それを探し出して写されているHenkさんもこの寒空の中・・・今大寒波が日本を襲っています。・・・

    あまり無理をされませんように。ありがとうございました。

    1. Henk より:

      ソフィアさん

      冬来たりなば春遠からじ、です。
      後ひと月もすればいろいろ花も咲き出すし、チョウたちも活動を開始することでしょう。春が待ち遠しい。
      もう少しだけ我慢ですね(笑)。

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