タマムシ なぜか、羽化不全

子供の頃からその翅の色の美しさに魅せられている一人です。よく「玉虫色の何々」という表現を耳にしますが、これはこれはあまりいい意味には使われていませんね。見方や解釈次第でどうとでもとれる、あいまいな、という意味の使い方をされています。特に、政治や外交などでよく耳にする表現です。確かに、実際のタマムシ(ヤマトタマムシ)の翅の色はメタリックな緑から赤系統の色まで、見る角度によっていろんな色の不思議な輝きを放っているので、これを適切に言葉で表現できないがゆえに、一言で「玉虫色」という言葉が使われているのはある意味では残念に思っています。冒頭の写真はもう10年以上前に飼っていたものですが、死んだ後も未だにその輝きは変わりません。2枚目が飼っていたその時のもので、さかんにエノキの葉を食べていました。

そのタマムシですが、今年は立て続けに3頭の気の毒な個体に出会いました。羽化する時に失敗して、美しい玉虫色の鞘翅が上手く伸び切っておらず、おそらく飛べずにいたものです。最後の1頭は翅を開こうにも開くべき翅が縮まったままです。

(Henk)

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