真夏は花が少ない
真夏は花が少ない。一番に思い浮かぶのはサルスベリ・・・、あまりない。探せば花壇には夏の草花は何種類か植えられてはいるだろうが、チョウにとって夏は食事にさぞ困るのではないか。いつもはカタバミの黄色い花の周りでたくさん見かけるヤマトシジミだが、この時は彼らには運悪く雑草の手入れのためエサ場兼繁殖場所のカタバミの群落はきれいさっぱり刈り取られていた。行き場がなくなったのか、かなり離れた場所に植えてあるこれまた小さいピンク色の花に何頭も群がっていた。それはクフェアという植物らしい。
カタバミも花が小さくてそれほどの量の蜜も期待できないだろうが、このクフェアもそれに劣らず小さい花で、またそれほどたくさん咲いているわけでもない。だからと言ってその側の高い梢でたわわ花を付けているるサルスベリにまでは食事の範囲を広げないようだ。もしかすると、サルスベリの花の構造が体の小さいヤマトシジミにとっては吸蜜が難しいのかもしれない。
その後も、ヤマトシジミはこのクフェアにご執心のようだった。
(Henk)
参考 蝶図鑑 ヤマトシジミ