クロコノマチョウの幼虫 (2)
あれから10日経ったので、たくさんいた幼虫の中には蛹になっているものもいるのではと、期待して再び訪ねてみた。しかし、あれほどいた幼虫が殆ど見当たらないばかりか、いくら探しても蛹も見当たらないし、蛹にになった形跡すらもない。この10日間に何があったのか、どう考えても分からないし、全くの期待外れだった。それでも、さらにあちこち探していると、ジュズダマの裏に孵化直後の幼虫が12-13頭固まっているのを発見した。
殆どの卵殻は孵化した幼虫によってきれいに食べ尽くされているが、卵が葉に付いていた痕だけはかすかに何カ所か見える。しかし、自分が出てきた殻を食べなかった奴もいたようで、2個残されている。さらに探すと、孵化を待っている卵が9個見つかった。卵の直径約1mmで真珠のように丸い。少し離れたところに4頭の孵化直後の幼虫もいた。
(Henk)
参考 蝶図鑑 クロコノマチョウ 「クロコノマチョウの幼虫」