コムラサキ幼虫 越冬への降下開始

秋が徐々に深まり、外気温も下がり始めた。ヤナギの木はまだ緑の葉をたくさんつけているが、コムラサキの幼虫が降下して越冬態勢に入り始めた。そんな中、今年初めての1頭の幼虫がヤナギの樹皮の割れ目に作った台座におさまっているのを見つけた(脇に白くマークしている)。これから気温が下がるにつれその数がどんどん増えるだろう。昨シーズンには100頭を超える幼虫が越冬したが、果たして今年はどうなるか。彼らが越冬する多摩川河川敷の環境は、この秋口の台風の時の増水のため昨年と比べ大きく変化している。群落のヤナギのうち何本かは濁流のために根こそぎ倒され、越冬の場所としては適さなくなっているものもある。

今年は、コムラサキについてひそかに狙っていることがある。それは、幼虫が冬眠しようと樹上から幹を這って降りてくる途中の姿をこの眼で見てみたい。できれば、どのように割れ目に体を納めるのかその過程を是非見てみたいということ。実際、その場面に出会う確率は非常に少ないとは思うが、運がよければ見られるか。

(Henk)

参考 蝶図鑑 コムラサキ

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