久しぶりのセイボウ

先日オオムラサキを撮影している時に、不意に青い光が目の前を横切った。咄嗟に、セイボウだと思った。しばらくして民家の板塀に止まったのは確かにミドリセイボウだった。いい写真は撮れなかったが、一応の証拠写真だ(冒頭の写真)。
ということで、私が住んでいる近所の茅葺の古民家を訪ねてみた。しかし、飛び回っているのはヤマトルリジガバチばかりで、ミドリセイボウは見当たらない。もう少しして宿主のヤマトルリジガバチが本格的に卵を産みだすまでは、真打は登場しないのかもしれない。帰り際に2頭ほどのミドリセイボウを見たが、彼らは宿主を探している風ではなく、ただ単独で行動しているようだった。

だから、しばらくヤマトルリジガバチを観察していたが、皆エサを咥えて来て卵を産み付けるにふさわしいカヤの穴を探しまわっている。そのエサというのは、ほとんどが小さいクモだ。中には大きすぎるクモを咥えて穴に入れられず難渋しているものもいた。しかし、彼らにすれば、まだミドリセイボウがいないので安心して巣作りができるというものだ。セイボウが来ると、そうはいかない。

(Henk)

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