ハゴロモに関する疑問(オマケ)
この時期たくさんのハゴロモを見ていて気付いたことだが、ちょっと気になった疑問です(オマケ)。
スケバハゴロモを見ていた時、アリがすぐ側で動いており、スケバハゴロモの尻の先端にまとわりついている。一瞬、あっ、これは一種の共生かと思ったが、・・・。
アリとアブラムシの共生では、アリはアブラムシから甘い汁をもらって、代わりにテントウムシから守ってやる関係だ。しかし、ハゴロモ類はアブラムシとは違って運動能力もありテントウムシにやられるようなことはないだろうし、特にアリに守ってもらう必要はなさそうに思えるが、実際はどうだろう? 何か他に得られる対価はあるのだろうか。ハゴロモ類はアリに一方的に甘い汁を吸われているだけではなかろうか? つまり、一方(この場合はアリ)だけが利益を得ている、そのような場合を「片利共生」というらしい(変な言い方に聞こえる)が、わざわざ共生という言葉は使わない方がいいのではないだろうか(笑)。ハゴロモから見れば、アリに厭々ながら甘い汁を吸われているのではなく、この甘い汁はアリに対する単なる「施し」に過ぎないのだろう。
(Henk)