ガガイモを確認
今年の3月、多摩川土手でガガイモの弾けた実を見つけた。その時は、すっかり葉が落ちていて他の枯草に絡まった茶色の枯れた蔓だけだったので、どのように生えていたのかもよく分からなかった。(参照:「アサギマダラは多摩川には来ないか」)
先日、その実を見つけた辺りを歩いていて、いろいろな野草に混じって艶のある少し縦長のハート形のやや大ぶりの葉をみつけたが、それがガガイモだと分かった。キジョランの葉ほどには丸くはないが、どことなくキジョランを連想させる葉だ。さらに付近を探すと、その近くに何カ所か同じものが生えている。その場所はといえば、3年前多摩川でアサギマダラを初めて撮影した正にその場所だったのだ。その時はコセンダングサやセイタカアワダチソウで吸蜜をしていたので、渡りのコースを外れて偶然この場所に飛来しただけの個体かと勝手に思っていたが、この日ガガイモを見て考え直した。もしかして、その時私が気づいてなかっただけのガガイモを目当てに飛来していた可能性も否定できないのではないだろうかと。つまり、ここに来る必然性があったのではないだろうか。 調べたところではガガイモの花期は8-9月というから、写真を撮った10月後半にはもう花はないはずなので、吸蜜だけの可能性は少ない。ならば、それ以外でガガイモそのものに何らかの用事があったのだろうか? 例えば、ガガイモの枝葉から滲出する汁を吸うことも十分考えられそう。幼虫がキジョランの植物毒を体内に蓄積するように、ガガイモにもある同様の植物毒を体内に取り込むのが目的で。
ここまで考えて、この場所は今後もアサギマダラが飛来する可能性は十分ありそうだ、と改めて思ったところだ。果たして真相はどうだろうか?
(Henk)
参考 蝶図鑑 アサギマダラ