チョウの調査も楽じゃない・・・
チョウのトランセクト調査を初めて3年になるが、夏場に限って言えば、楽じゃない。チョウのことより調査をしている自分自身の体がもちそうにないと感じることさえある。少し大袈裟すぎるかもしれないが、夏場は少しでも気温の低い朝8時頃から始めるのだが、それでも気温は既に30℃は超えており、約1.5kmのコースの調査を終わると体重は軽く1.5㎏減ってしまう。ただ、歩くだけではない。高温・高湿度、それにコース上に我が物顔に茂った草が何よりの難敵だ。夏場も、足元はゴム長靴は欠かせない。長靴でなければ、足元に張り巡らされたクズなどの蔓が足首を狙う。また短靴では靴下に草の種やらが突き刺さり始末に悪い。手には、記録するための筆記用具、加えて進路を塞ぐ生い茂った草を薙ぎ払うための鎌も欠かせない。さらに、証拠写真をとるために一応カメラもウェストポーチに準備している。ただ、撮影が主目的ではないので、カメラは撮影する時だけウェストポーチから取り出して使う。チョウの記録をする時は立ち止まり、両手を使って記入するわけだが、しばらく歩いて次に記録をしようとした時に、ついさっきまで右手に持っていたはずの鉛筆がないことに気付くことがしばしば。特に、カメラ撮影をした後、草と格闘した後などはなおさらだ。そうなるのは、やはり持ち物が多いせいだろう。しかも、鎌も右手を使うし、カメラも右手を使う。鉛筆などはつい忘れてしまい、気付いた時には鉛筆がないということだ。もちろん予備は用意していて問題はないのだが、人間の注意力のなくなることが実際に体験上よく分かる。
先ほど撮影が主目的ではないといったが、実際はなかなかそういう具合にはいかない。時に、写真で記録しておきたい気になる場面にも出くわすと、思わず撮影にも力が入る。この日は、たまたまコース上の大きなエノキで、敵対関係と言われている(?)アカボシゴマダラとゴマダラチョウを見つけ、ツーショットを撮ろうとしたが、結局それは叶わず別々の写真となってしまった。
それと、コース上の脇でずっと気になっていたガガイモに花が咲いていた。ガガイモの蔓は同じ蔓でもクズの蔓と違って周りのササなどに縦方向に絡みついていて、横には伸びないので歩くのには邪魔にならない。
(Henk)
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