チョウには楽園?
この日は、もう旬を過ぎてしまいトウがたったバジルの花にチャバネセセリが吸蜜に来ていた。我が家で今吸蜜できるのはこのバジルだけだが、しばらく遊んで帰って行った。
住んでいるのは15階建ての共同住宅の4階だが、各戸南側のベランダには思い思いに植物を植えて楽しんでいる。そんな中、柑橘類や山椒を育てている家ではアゲハの幼虫に悩まされるとの話をよく聞く。たとえ14・15階でもアゲハは雑作もなくやってきて、知らぬ間に幼虫に葉を食い荒らされるとこぼしている。チョウには翅はあるし、15階の高さなど何の問題もなかろう。1階から順に見て回っているに違いない。もしかすると、いろいろな食草もあり、また吸蜜できるいろいろな花が咲いていて、チョウにとっては楽園に見えるのかもしれない。
我が家では、昨年は山椒を2度も丸坊主にされて(幼虫を殺すのは忍びないので、そのまま飼育というか放置していた結果だが)、ついには枯らしてしまった。木にとっては2度目の丸坊主はあまりにもきつかったようだ。今年も鉢植えに雑草として生えたカタバミを目当てにヤマトシジミが何度も来て、卵を産み付ける。去年は卵から羽化するまで熱心に観察したものだが、今年は時々見るだけだ。気が付けばカタバミは葉が全て喰い尽くされていた。ある意味では雑草をヤマトシジミの幼虫が駆除してくれたか(笑)。だが、成虫の姿までは見ていない。
(Henk)
参考 蝶図鑑 チャバネセセリ