あれは3年前・・・
誰かの歌の文句ではないが「あれは3年前・・・」の奇しくも同じ10月2日に、今年もクロマダラソテツシジミ(クマソ)に出会った。9月頃から近所のソテツを気にはしていたのだが、今日まで見ることができなかった。
今日出会ったのは雌雄合わせて5-6頭だったが、どの個体も非常にきれいで、どう見ても羽化して間がない感じのものばかり。彼らは、どこで羽化したのだろう。この近くだろうか。そういえば、この場所で9月半ばごろmatsさんが既にかなりくたびれたメスのクマソを撮っているが、その個体こそどこかから遠距離を飛んできて、ここのソテツに産卵したのではなかろうか。そして、その子供たちが今こうして新鮮な個体として表れているような気がする。
今日もソテツの新芽が伸びかかった所に止まったメスが盛んに産卵ポーズをとっている。その一枚の写真にはよく見ると卵が3個写っていた。そして、メスの尾端には今まさに産み付けられようとしている丸い卵も見えるではないか。シャッターを切る時にはそこまでは見えてはいなかった(笑)。
拡大すると、御覧の通り。丸まった新芽に白い丸い少し扁平な卵が2個、それと尾端にも。
おそらく、この場所にはもっとよく探せばどこかに幼虫もいるはずだ。しかし、既に硬い葉となったソテツは見向きもされないようだ。これが卵が産み付けられたソテツだが、この新芽ももうしばらくすると硬くなってしまう。それまでが彼らの世界だ。
(Henk)