アゲハの食草 ヘンルーダ
先日、関西の知人から何枚かの写真をもらった。その人の自宅の庭にはそれまでもアゲハやいろいろなチョウが来ていたそうだが、今度はジャコウアゲハを呼ぼうと最近ウマノスズクサを植えたと言う。この写真を見る限り、念願のウマノスズクサは定着しているようだ。
しかし、今のところまだ期待しているジャコウアゲハは来ていないとのこと。私も早く来ることを願っている。
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今回もらった写真の中にアゲハとその幼虫が写っているものがあったが、私としてはその幼虫はなぜその場所にいるのか、そこで一体何を食べているのかがむしろ気になった。
次の2枚の写真には幼虫と産み付けられた卵もいくつか見える。↓
アゲハの幼虫である以上食べているのは何か柑橘系の植物だとは思うが、どう見ても山椒やミカンの類ではない。少なくとも私がこれまでに見たことのない植物だ。写真を頼りにあちこち調べてみた結果、何とか正体を突き止めることができた。やはり、ミカン科の植物だった。写真では草のように見えたが、それはヘンルーダという和名を持つ地中海地方原産の低木とあり、一種のハーブらしい。しかし、どうもその知人がそれを意図して植えたものでもなさそうだ。
ともかく、アゲハの食草を探し当てる能力は素晴らしいものであることが改めて分かった。ということで、アゲハを飼育するには成長スピードのあまり早くないミカン類やサンショウを使わず、このヘンルーダがよさそうに思え、できれば来年試してみようと思っている。これまで、アゲハのため何本ものサンショウ・ミカンの木を枯らした苦い実績がある。
(Henk)
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