二年ぶりのオオムラサキ
今年も天気を見定めて山梨までオオムラサキを見に行った。昨年は行けなかったので二年ぶりになる。この場所は5-6年前に友人に教えてもらい、それ以降年中行事のように訪れている。というのも、初回に体験した印象が余りにも強かったから。その場所に近づくにつれ、オオムラサキが飛び回っていて、直ぐ近くを飛ぶ時のバサバサという羽音は今も耳の底に残っている。
今年はそれほどたくさんいたわけではないが、羽化して間がない新鮮なオスが見られた。しかし、どれもミネラルを摂取するため止まるのだが、なかなか翅を広げてくれない。板壁や乾いた所でもオオムラサキは唾液(?)を出しながら必死に舐めとっているようだ。口吻が当たった所はたちまち湿り気を帯びた色に変わってくる。その間、時々瞬間的に翅を開閉はするものの、今度はシャッターのタイミングが合わず、中途半端な写真が増えるだけ。このミネラル摂取はオス特有の行動のようで、その場所は地面や農家の納屋や廃屋のほこりをかぶったブルーシートや板壁など、どうみても背景としてあまり有難くないところばかりだが、背景にまで注文は付けられない(笑)。
ただ、一瞬だけ凄いことが起きた。この写真は、右手に持ったカメラにツバメシジミが止まっているところを左手で別のカメラで撮影したものだが、この僅か1-2分前に、同じ所にオオムラサキが止まっていたのだ。流石にその時は慌てて別のカメラを左手で操作しようとしたが、モタモタしている間にオオムラサキは無情にも飛び去ってしまった。上手く行っていれば、カメラに止まったオオムラサキをご紹介できていたのだが・・・。ガッカリしたところで、私の落胆を見るに見かねたのか直ぐにツバメシジミが代役を務めてくれた。今度は何とかカメラに収めることができた。
翅を大きく広げたオオムラサキを想像してください。私にはありありと目に浮かんでいます(笑)。
(Henk)
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